おはぎ

13日の朝日新聞の生活面「記憶の食」という欄に“戦争編”の掲載があった。
88歳の女性の話で父親が海軍大佐という環境で、軍艦の停泊で横須賀に停泊の際、下船した若い士官が自宅に遊びに来たとき、母親が野菜不足の解消と考えたのか、「小豆と細かく切った野菜をカツオ節と昆布のだしに、しょうゆとみりんを加えておすましに近いほどの薄味に煮る。」という煮物を出していた。この女性が煮物を食べた士官の一人に思いを寄せていた事。又やさしい味は娘さんに引き継がれたこと等が掲載されていた。
「食の思い出」で人は何年経っても鮮明に当時を思い出し、又生き方に影響するものと興味深く読んだ。
タイミング良く友達がお母さんがお盆におはぎを作ったと持参した。読んだばかりの記事を思い出し感動した。お盆に御先祖様をお迎えするのに作られたのだと思う。早速神様にお供えした。
几帳面なお母さんを思い、この年に母親の作るおはぎが食べられる友達は幸せだなと思った。

(携帯から写した写真)